ふとした時に聴いてしまう名盤、相対性理論の『ハイファイ新書』

このアルバムは2009年にリリースされた相対性理論の2ndアルバムです。
相対性理論の世界観は独自性があり、自分はその虜になってしまいますが、それが1stアルバム『シフォン主義』からさらに磨きがかっているという印象があります。
1曲目の『テレ東』。歌詞を読んでも、テレ東を観ながらI LOVE YOUと思っているくらいしか分かりません。
そして、その歌詞に意味が存在するのかも分かりません。謎なのです。
『テレ東』だけでなく、4曲目の『四角革命』もそうです。何を歌っているのか意味が分かりません。
きっと意味はないのです。ただ、やくしまるえつこにその歌詞を歌わせることで意味が生まれるのではないかと思います。
やくしまるえつこの声は、どこまでも無機質であり、楽しいことを歌っていたとしても、そして明るいメジャーコードの上で歌っていたとしても、なんだか切なさを感じます。
あまりにも無垢な少女が何も分からず知らない世界に投げ捨てられるような情景が思い浮かぶのです。
自分は聴いていて明るい気分になる曲よりも、聴いていて切なくなるような曲が好きなので、相対性理論は非常に素晴らしいバンドだと思います。
あと少し違った側面からいうと、6曲目の『学級崩壊』が個人的にとても好きです。
学級崩壊という単語の崩という時の吐息交じりの声が堪らなくセクシーで、やくしまるえつこの声の魅力が存分に表現されていると思います。
今でもふとした時に聴いてしまう名盤です。