「マイルス・デイビス / カインド・オブ・ブルー」

モダン・ジャズの世界でおそらく最も有名なジャズマンであるマイルス・デイビスの最高傑作アルバムです。
内容の素晴らしさだけでなく、販売枚数も2017年現在までに1000万枚という驚異的な数字を残しています。
ジャズは大きく分けるとディキシーランドジャズ、スイングジャズ、モダンジャズの3つに分けることが出来ます。
そしてモダンジャズは、ビバップ、ハードバップ、モードジャズ、新主流派ジャズ、フリージャズなどに分けることが出来ます。
このアルバムは、その中のモードジャズの始まりとなった作品で、すべての曲が長調でも短調でもない音階で書かれていて、独特な響きを聴くことが出来ます。マイルス・デイビスは非常に熱気あるジャズから、たいへん美しいジャズ、ロックと繋がったようなジャズまで、色々なジャズを演奏してきましたが、このアルバムは大変美しく、しかし品がありながらムード音楽ではなく高度なジャズを展開しているといった感じでした。
また、プレイヤーも優秀なプレイヤーが揃っていて、サックスのジョン・コルトレーンやピアノのビル・エバンスなどは、自分自身がリーダーとして100枚以上のアルバムを残しているほどのジャズのレジェンドです。
1曲目「So WHAT」など、ふたつのコードしか使われていないのに、これらのプレイヤーがその中で次々に美しい音の重ね方やドラマチックなアドリブ演奏を展開するため、コードがふたつしかないとは思えないほどの素晴らしさでした。