ほしのこえ

私は新海誠監督の「ほしのこえ」という映画が大好きです。この映画は学校の授業でみたものです。国連軍の選抜メンバーに選ばれ宇宙に行くミカコと、地球にのこっているノボルの宇宙と地上にひきさかれた2人を描いた恋愛映画です。

私はこの映画を携帯電話に注目してみていました。なぜなら、地球にいるノボルと宇宙にいるミカコを繋ぐ唯一の道具が携帯電話だからです。この映画の携帯電話には長距離メールができる機能がついています。宇宙と地球とではものすごい距離だなと思った部分もありますが。ミカコが地球からどんどん離れ宇宙の果てにいくにつれて、メールが地球につくのも1ヶ月、半年、1年、8年と遅くなります。電子メールといえば一瞬で相手のもとにメールが届くものだと私たちは認識しているけれど、それが手紙のようなそれ以上の存在になっています。届いているという実感も全くわかない気がします。ちょくちょくメールを送るミカコに対して、メールを待つだけのノボル。どうしてノボルからはメールを送らないのだろうと思いました。ミカコがもし毎日メールを送っていれば何か変わったかもしれない、とも思ってしまいます。ミカコのメールを待つだけで時が止まっているノボル。ミカコが地球から離れるにつれて2人の年齢も離れていきます。最終的にはメールが届くのに8年という時を経て「24歳になったノボルくんこんにちは!私は15歳のミカコだよ。」というメールがノボルのもとに届きます。私は膝から崩れ落ちそうになりました。いったい何故8年もの間ノボルは自分から行動しなかったのだろう、と不思議に思います。しかし、ここに時間と距離の遠距離という孤独、時空を超えてもお互いの思いは一緒だった、決して縮まらない距離と時間、という切なさがグッとつまっているのように感じました。

また、携帯電話を連絡をとるツール以外でみてみると、ミカコやノボルはよく携帯電話を握っています。お互いのことを思いながらと思うと、携帯電話を握っている行為だけで相手と距離が少し縮まったような、落ち着くような、お守り的な効果があるように感じました。今の私たちもよく携帯電話に触れている人は多く見られます。触れるということはとても大切なことだなと思いました。